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こちらは ミュージカル「エビータ」 のうち 劇団四季 による「オリジナル東京キャスト／日生劇場ライブ」というＣＤ作品です。世界的ミュージカルとなった本作を、劇団四季が日本語上演にあたって〈本公演をライブ収録〉したものとして高く評価されています。

このアルバムに収録された公演は、劇団四季が1982年に日生劇場で初演を行った東京公演のライブ録音で、エビータ役に久野綾希子氏、チェ役に市村正親氏という豪華キャストによるステージをそのまま音源化したものです。 作詞：ティム・ライス、作曲：アンドリュー・ロイド＝ウェバーという海外版オリジナルの制作者コンビによる作品であり、劇団四季の訳詞・演出を通して日本のミュージカルファンにも広く親しまれる作品となっています。

収録内容はＣＤ２枚組で、ディスク1ではオープニング「レクイエム／こいつはサーカス」から「ニュー・アルゼンチーナ」に至るまで劇の前半パートをライブ演唱で収録しています。 ディスク2には後半の名曲「カサ・ロサーダのバルコニーで／ともにいてアルゼンチーナ」から「エバのラメント」まで、13曲にわたるライブ演奏が収められています。 編曲は羽田健太郎氏によるもので、日本語上演ならではの音作りと歌詞の日本語訳とのバランスも聴きどころです。

このＣＤは劇団四季の活動史にとって極めて重要な位置を占める作品でもあります。1982年の初演時キャストのライブをそのまま収録しているため、劇団四季ファンやミュージカル研究の観点からも資料性があります。さらに日生劇場という国内有数の劇場での上演という点も、ライブ音源の臨場感を高めてくれます。

聴く際には、海外原作の切れ味ある構成やメロディの力強さに加えて、日本語ならではの台詞・歌詞のニュアンスを注目すると良いです。特に「彼女はダイヤモンド」「サイは投げられた／エバのソネット」など、濃密なドラマ性と音楽的ハイライトが凝縮された場面には、演劇的な興奮を感じられます。

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