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長谷川国利氏が30年にわたるスカウト人生を振り返り、プロ野球界の裏側を明かす一冊です。

長谷川氏は、東海大学から1984年に横浜大洋ホエールズに入団し、1990年に現役を引退後、スカウトとしての道を歩み始めました。横浜ベイスターズと読売ジャイアンツでスカウトとして活躍し、多くの選手の発掘と育成に携わりました。本書では、長野久義や菅野智之の獲得に関する舞台裏や、球団の戦略、現場と編成のリクエストなど、一般には知られていないエピソードが綴られています。

また、大谷翔平や佐々木朗希、今永昇太といった有望選手をなぜ指名しなかったのか、その理由や背景についても詳しく述べられています。これらの内容は、スカウトとしての判断や球団の方針、選手の将来性など、さまざまな要素が絡み合っていることを示しています。

本書は、横浜大洋ホエールズ・横浜ベイスターズ時代、読売ジャイアンツ時代＜前期＞、＜中期＞、＜後期＞の4章構成で、各時代のスカウト活動や球団の動向が詳細に描かれています。特に、読売ジャイアンツ時代には、原辰徳監督とのやり取りや、スカウトとしての苦悩と葛藤がリアルに描かれており、読者にとって興味深い内容となっています。

長谷川氏は、2024年1月より東海大学硬式野球部の監督に就任し、これまでの経験を次世代の育成に活かしています。本書は、プロ野球のスカウト活動に興味がある方や、球団の戦略に関心を持つ読者にとって、貴重な情報源となります。

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