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かわいい江戸絵画の参考買取価格
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江戸時代の絵画を「かわいい」という視点から読み解く展覧会図録的な書籍です。2013年春に 府中市美術館 で開催された同名展覧会をもとに書籍化されたものであり、展覧会当時その斬新なテーマで注目を集めました。
本書では、「かわいい」という言葉や概念が日本・江戸時代の絵画においてどのように機能していたかを、多面的に探っています。まず「幕開け―「かわいい絵の時代」はいつから始まったか?」という章で、かわいいという感覚・美意識がいつ・どのように芽生えたかが論じられています。次に「感情のさまざま―なぜ、かわいいのか?」という章では、かわいさを呼び起こす対象が列挙され、江戸絵画の中で「かわいい」と感じられる構図やモチーフが分析されています。さらに「かわいい形―「かわいい」には原理がある?」という章では、かわいさを支える図像的・造形的な原理が取り上げられています。具体的には幾何学的な省略・くり返し、子どもの形、素朴さの魅力などがキーワードとして挙げられ、絵画表現として「かわいく見せる」ための手法が読み解かれています。最後に「花開く「かわいい江戸絵画」―かわいい絵の時代」という章で、実際に江戸期の絵師による「かわいい」と評されうる作品群が紹介され、たとえば 円山応挙 の子犬や 歌川国芳 の猫などが取り上げられています。
図版も非常に豊富で、美術館の展覧会図録としての機能を備えています。作品のカラー図版だけでなく、各作品の画題やエピソード、制作者・時代背景・技法などの解説も付されており、造形的な楽しみだけでなく学術的な読み物としても活用できる構成です。また本書を通じて新たに提示される「かわいい」という視点は、これまであまり注目されてこなかった江戸絵画の中の「愛らしさ」「ユーモラスさ」「小さな生き物や子どもを描く視線」などの魅力を再発見させてくれます。従来「凛々しい」「豪華絢爛」などの言葉で語られがちだった江戸絵画が、思わず微笑んでしまうような「かわいさ」という軸で見直されている点が本書のユニークさです。
江戸絵画を愛でるための視点を刷新し、作品を鑑賞する際の楽しみを広げてくれます。もし江戸絵画に対して「何となく格式ばった」「古めかしい」という印象をお持ちであれば、本書が示す「かわいい」視線に触れることで、親しみやすさや新たな魅力を感じられるかもしれません。
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