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The Remains of the Dayの参考買取価格
◎参考買取価格は新品同様の状態を前提としています。
◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。
◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。
2010年4月に発売です。
[著者や編集者など]
・Ishiguro
・Kazuo
参考買取価格は430円です。
※2015年7月29日時点の参考買取価格です。
1989年に出版されたイギリスの小説で、同年のブッカー賞を受賞しました。物語は1956年のイギリスを舞台に、長年ダーリントンホールの執事として仕えたスティーブンスが、かつて働いていたミス・ケントンと再会するために小旅行に出ることから始まります。旅を通じて、スティーブンスは1920年代から1930年代にかけての自分の人生と、ダーリントン卿というかつての主人との関係を振り返ります。
物語の背景には、第一次世界大戦後のヨーロッパの政治情勢が大きく影響しています。ダーリントン卿は、ドイツを経済的に支援し、ヨーロッパの平和を守ろうとするが、その過程でナチス・ドイツに利用されてしまいます。スティーブンスは自らの役割と、ダーリントン卿への忠誠心を深く反省し、人生の意味を問い直します。特に、彼の尊敬するダーリントン卿が政治的なアマチュアであったこと、そして、自らの人生においても、職務上の義務感に囚われ過ぎていたことへの気づきが描かれています。
本作はスティーブンスの一人称視点で語られ、彼の正確で礼儀正しいが、時に長ったらしい語り口が特徴的です。彼は自己の感情や個人的な欲望を抑制し、職務への献身を最優先とする執事としての「尊厳」を重んじます。しかし、その結果、人間関係や自己の感情を蔑ろにし、特にミス・ケントンとの関係において、可能性のある幸せを逃してしまうという、彼自身の悲劇が浮かび上がります。
1993年には映画化され、アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソン主演で、アカデミー賞にもノミネートされました。さらに、BBCラジオ4でのラジオ劇や、ロンドンのユニオン・シアターで上演されたミュージカルとしても再現されています。
個人の記憶と解釈の信頼性、そして過去の出来事に対する理解の再評価というテーマを探求しています。スティーブンスの物語を通じて、読者は英国のアイデンティティや、個人の尊厳とは何か、職業的な役割と個人的な感情の間の葛藤について考えさせられます。
洋書等の買取について
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