クラシックBD、ジャズCD、ジャズDVDなどを売ろう

山中千尋がピアノ・トリオ編成で挑んだスタジオ・アルバムで、彼女のオリジナル楽曲とジャズ・スタンダード、ポップ・ナンバーのカバーを交えた構成となっています。録音は2010年5月16日および6月20日にニューヨークのアヴァター・スタジオで行われ、アメリカのベース奏者ベン・ウィリアムスとドラムスにケンドリック・スコットという強力な若手陣を迎えて制作されました。

このアルバムの最大の特徴は、山中が「歌もの」、つまり旋律を重視した構成に意識を向けた点です。彼女自身のオリジナル曲で「ピアノとの蜜月」というテーマを掲げ、従来よりもストレートにメロディを味わえる音楽性を追求しています。マスタリングにはグレッグ・カルビという伝説的エンジニアが起用され、ピアノ・トリオの音像が明瞭かつ鮮明に捉えられており、録音クオリティにも意匠がこらされています。

収録曲においては、冒頭の「So Long」がまず印象的です。作品中、「これはもう買う価値ある」と評されるほどに温かな郷愁と、かつてどこかで聴いたような懐かしさを漂わせながら、自作曲であることに驚かされるメロディの力が光ります。 また「Summer Wave」では、ポップス作曲家筒美京平によるオリジナル曲をジャズ・トリオ流に大胆に再構築しており、多彩なアプローチがこのアルバムには込められています。 演奏面では、山中が静かな始まりから激しいソロ展開へとドラマティックに転じるスタイルが随所に見られ、ピアノの右手・左手、さらには低音域のベース音からドラムスの細かなリズムまで一体となった躍動を感じさせます。

アルバムとしての流れが緻密に構成されており、特に6曲目「Good Morning, Heartache」から8曲目「Forever Begins」そしてラスト10曲目「Avance」までがクライマックスに向けて音のドラマを構築しているとファンの間でも評されています。 ジャズ・ピアニストとしての山中千尋の演奏技術のみならず、作曲・アレンジメント・レコーディング・構成といったアルバム制作の多くの側面で成熟を感じさせる作品です。従来のピアノ・トリオ作品を踏まえながらも、彼女ならではの「メロディ重視」という新たな視点が確立された一枚といえます。ジャズを知る方、ピアノ演奏に魅かれる方、旋律の美しさを求める方すべてに、聴き応えのある内容です。

クラシックCD、ジャズCD等の買取について

店頭買取だと査定額が期待以下でも「やめます。」とは言いにくいですよね。また、店員さんに見られたくない商品もあるかもしれません。そのような場合はインターネットの買取サービスをご利用下さい。当店の買取サービスなら、申込から入金まで全てネット上で完結します。また、送る前に査定額がすぐに目安で分かるお試し査定をご用意しています。安心してご利用頂けますので、ぜひ一度ご検討下さい！