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荒木飛呂彦による人気漫画シリーズの第6部で、全17巻で完結しています。物語の舞台は2011年のアメリカ・フロリダ州で、主人公はシリーズ初の女性ジョジョである空条徐倫です。彼女は、Part3の主人公・空条承太郎の娘であり、ジョースター家の血を引く者として、背中に星形の痣を持っています。

物語は、徐倫が恋人とのドライブ中に交通事故に巻き込まれ、無実の罪で15年の刑務所生活を強いられるところから始まります。収監先のグリーン・ドルフィン・ストリート重警備刑務所、通称「水族館」で、父・承太郎から託されたペンダントに触れたことで、スタンド能力「ストーン・フリー」に目覚めます。自身の体を糸状に変化させ、それを自在に操るというものです。

物語の核心は、DIOの残党であるエンリコ・プッチ神父との対決です。プッチは、DIOの遺志を継ぎ、「天国へ行く方法」を実現しようと企みます。彼は、スタンド能力「ホワイトスネイク」を駆使し、承太郎の記憶とスタンド能力をDISC化して奪い去ります。徐倫は、父を救うため、そしてプッチの野望を阻止するため、刑務所内外で仲間たちと共に戦いを繰り広げます。

物語の終盤、プッチはスタンドを進化させ、世界中の時を加速させる能力「メイド・イン・ヘブン」を手に入れます。この力により、宇宙は終焉を迎え、特異点を経て再び2011年が訪れます。しかし、唯一生き残ったエンポリオ・アルニーニョがプッチを倒すことで、未完成の「天国」は崩壊し、新たな世界が再構築されます。徐倫によく似た女性・アイリンが登場し、物語は幕を閉じます。

本作は、ジョースター家とDIOとの長きにわたる因縁に終止符を打つ作品であり、血縁や運命的な「人と人との繋がり」に重きを置いた物語構造が特徴です。また、シリーズ初の女性主人公である徐倫の成長と活躍が描かれており、従来のシリーズとは一線を画す新たな魅力を持っています。

週刊少年ジャンプに1999年から2003年まで連載され、2021年にはアニメ化が発表されました。ジョジョシリーズの中でも特に独特な世界観と深いテーマ性を持ち、多くのファンから高い評価を受けています。

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