講談社や少年コミックセットなどが売れる

本作の主人公は、明るくまっすぐな小学校６年生・綾瀬千早です。福井から東京に転校してきた綿谷 新との出会いをきっかけに、小倉百人一首を使った競技かるたの世界に魅せられていきます。 幼なじみの真島 太一とともに、かるた部を創設し、高校生編では団体戦・個人戦ともに全国レベルへとステージを広げていく展開が描かれています。

まさに小学校編から高校２年、３年生編にかけての成長と葛藤が濃密に収録されています。具体的には、千早たちが高校のかるた部を立ち上げて予選を勝ち上がり、全国大会出場を掴み取るまでの道のりが30巻付近までで大きな節目を迎えています。

本セットの魅力としてまず挙げられるのは、競技かるたという日本古来の文化を題材にしながら、「スポーツ青春」の熱量を持って描かれている点です。一般的な「スポーツ漫画」に通じる「努力・友情・勝利」の構造が、かるたという競技を通じて新しい切り口で提示されており、読者を引き込むエネルギーがあります。 また、かるたを通じて千早を取り巻く人々との絆・対立・再会・成長といった「青春群像」のドラマが丁寧に描かれていて、単に「競技もの」に終わらず人間ドラマとしても奥行きを備えています。

ストーリーの大まかな流れとしては、第一部にあたる「高校１・２年編」で団体戦主体の戦いが描かれ、瑞沢高校かるた部が全国優勝するまでが一つの山です。 そして高校後半30巻あたりにかけては、団体戦から個人戦へと焦点が移り、千早たちは名人・クイーンを目指すことになります。30巻のあらすじには「もう一度出逢う運命を願った歌を味方に、千早たち瑞沢高校かるた部は三度目の全国大会出場を掴み取る」とあります。

このセットを手にすることで、作品の「序盤から中盤」にかけての流れを、主人公・千早および太一・新という三人の動き、彼らを取り巻くライバル・若宮詩暢や名人・周防久志などの強者たちとの出会いを含めて一気に味わうことができます。特に、競技かるたを知らない読者にも物語に引き込まれるような「札を読む」「決まり字」「札送り」といったルールやかるた特有の緊張感もしっかり描写されており なお、この1-30巻セットがカバーしている部分は、全50巻のうちちょうど中盤までに相当し、後半40巻台に至るクイーン・名人戦、卒業後の展開などは含まれていない点にご留意ください。作品全体を理解する上でこのセットは非常に出発点として優れていますが、「完結編」までのすべてを収めるものではありません。

コミックセット等の買取について

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