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三河雑兵心得 十七 -関ケ原仁義の参考買取価格
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戦国時代を生き抜いた足軽の視点で天下分け目の戦いを描いた時代小説です。主人公である茂兵衛は若い頃に故郷を追われ、松平家に仕えて足軽として戦場を渡り歩いてきた人物で、その成長と苦闘がシリーズを通して描かれています。この作品は「関ケ原仁義」編の完結となる巻で、いよいよ関ケ原の戦いという戦国史上最大級の合戦が舞台となり、東軍と西軍が激突する歴史的瞬間が克明に描かれています。 物語は東軍総大将として着陣した徳川家康の周囲で戦功を競う猛将たちがひしめく状況から始まります。茂兵衛は家康配下の中で自らの役割に悩みながらも、足軽として前線で奮闘する立場に置かれ、先鋒をめぐる武将たちの思惑や策謀に巻き込まれていきます。井伊直政から家康の四男を先陣にする案を耳打ちされる場面では、伝統的な慣例と武勇の見せどころとの間で判断を迫られ、戦場での決断が茂兵衛の運命を左右していく緊迫感が生まれています。
この巻は、戦国足軽の目線で描かれる戦場の臨場感が特徴です。足軽としての生活や苦労、戦いの激しさだけではなく、戦国武将たちの複雑な人間関係や思惑が絡み合い、戦術だけではなく人間ドラマとしての厚みが付け加えられています。シリーズ全体では足軽という地位から出世を目指す茂兵衛の姿が読者を引きつけ、戦国時代の荒々しさと武士としての矜持が同時に描かれてきました。初巻「足軽仁義」から蓄積された茂兵衛の成長は、本巻での関ケ原という大局の戦いで一つの到達点を迎える構造になっています。 作者の井原忠政は戦国時代を通史的に描くのではなく、足軽という下方の視点から当時の社会や戦いを解きほぐす手法をとっており、読者は単なる歴史描写では得られない「戦場にいる者」の感覚を追体験できます。シリーズ全体が累計で多くの読者に支持されており、シリーズ最新巻となるこの十七巻も、激動の戦国末期を生きる足軽の視線で関ケ原合戦の局面が生き生きと描かれている点が読者にとっての魅力になっています。 物語の背景には実際の史実が巧みに織り込まれており、徳川家康や福島正則、黒田長政といった戦国大名・武将たちの戦術や人間性が足軽目線で照射されることで、戦国時代への理解が深まる構成になっています。読者は足軽の視点から戦国の荒々しい日常を追体験できるだけではなく、戦場という極限の環境で交錯する忠義、策略、そして生き残ることの意味について考えさせられる内容になっています。
時代小説、歴史小説等の買取について
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