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横山紘一氏によって著された講談社学術文庫の一冊で、大乗仏教の基本的な教えである唯識学を解説しています。すべての現象が心の中で起こるとする仏教の教えに基づき、客観的な存在ではなく、主観的な認識の中で世界が形成されると説くものです。

唯識の理論は、八種類の「識」の概念を中心に展開されます。これには、五感による認識を司る五識と、意識、末那識、そして阿頼耶識が含まれます。阿頼耶識は、個人の無意識の蔵として機能し、過去の経験やカルマが蓄積され、現在の認識や行動に影響を与える基盤となっています。

横山氏は、この複雑で深遠な思想を平易な言葉で説明し、哲学的な探求だけでなく、日常生活における実践的な教えとしての側面も強調しています。彼によると、真の理解は外界の知識を超えた、内面的な洞察から生じるとされ、修行や瞑想を通じて自己の心と向き合うことが強調されます。日常生活の中で他者との無分別智に基づく関係を築くことが、仏教の教えにおける修行の真髄であるとも述べられています。

唯識思想は、単なる哲学的探究に留まらず、心の働きを理解し、より良い生き方へと導く実践的な指南としての価値も持っています。そのため、この教えには生きることの意味や目的を問い直し、自己理解を深めるきっかけを提供する力があるとされています。

学術書、岩波文庫等の買取について

ネット買取と店頭買取について比較してみます。ネットの場合は、ご自宅からお店まで商品を送る必要があります。中には出張で自宅訪問してくれるところもありますが、多くは宅配便で送ります。宅配便にかかる送料は、条件つきで送料無料のところが大半です。店頭へ持ち込むと、送料はかかりませんが、ご自身の手間はかかります。持込ならば手間賃が還元されてもいいのではと思います。しかし、残念ながらそういうことはないようです。手間ではない。例えば、何かのついでで立ち寄るような場合について。これなら、店頭でもいいかもしれません。通常は、持込の手間を考えると、やはりネット買取の方が良いと思います。