岩波ジュニア新書、ちくま学芸文庫等が売れる

中国古典文学の集大成として知られる「文選」に焦点を当てた講談社学術文庫の一冊です。南朝梁時代の昭明太子蕭統によって編集された唐以前の詩文の精華が収められています。詩文集としての「文選」は、その美文により中国では科挙の模範とされ、日本では万葉集や日本書紀に影響を与え、平安時代の貴族にとっては必読の書籍とされていました。また、明治期まで日本の文章の手本として尊重され、多くの文人に影響を与えたことが知られています。

本書「精選訳注 文選」は、興膳 宏と川合 康三による共著であり、全三十巻から選りすぐった作品を収録し、第一人者の詳細な解説を加えています。読者はこれによって、中国古典文学の深遠なる世界を一望することができます。その内容は、中国の古典文学研究において重要な地位を占めると同時に、文学的美しさを追求するすべての人々にとって価値ある資料となります。

中国文学の誕生と進化を体現するものとして、その歴史的及び文化的背景における重要性を示しています。また、科挙試験の模範としてだけでなく、日本の文化や文学に与えた影響も深いことから、東アジア文化圏における文学作品の交流と受容の一例としても興味深いです。

学術書、岩波文庫等の買取について

ネット買取と店頭買取について比較してみます。ネットの場合は、ご自宅からお店まで商品を送る必要があります。中には出張で自宅訪問してくれるところもありますが、多くは宅配便で送ります。宅配便にかかる送料は、条件つきで送料無料のところが大半です。店頭へ持ち込むと、送料はかかりませんが、ご自身の手間はかかります。持込ならば手間賃が還元されてもいいのではと思います。しかし、残念ながらそういうことはないようです。手間ではない。例えば、何かのついでで立ち寄るような場合について。これなら、店頭でもいいかもしれません。通常は、持込の手間を考えると、やはりネット買取の方が良いと思います。