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1989年にCBSソニーからリリースされた日本のロックバンド、ユニコーンの3枚目のスタジオアルバムです。バンドの音楽的な方向性が変化し始めた重要な転換点であり、メンバー全員が作詞作曲を担当し、多様な音楽性を示した作品となっています。特に、リーダーの奥田民生をはじめとするメンバーが、従来のロックバンドの枠を超えた多彩な楽曲を提供しました。

バンドの内部でのクリエイティブな変化が見られます。前作「PANIC ATTACK」からの流れを汲みながらも、新メンバー阿部義晴の加入が新たな影響をもたらしました。阿部は正式なバンドメンバーとしてではなく、制作スタッフとしてクレジットされていますが、その後のツアーには参加しています。自分たちの音楽スタイルをより自由に探求するようになり、それが「服部」の多様な音楽性につながっています。

その名の通り個性的なタイトルを持ち、その内容もユニコーンのこれまでの作品とは一線を画すものでした。奥田民生を含む複数のメンバーがリードボーカルを取り、楽曲ごとに異なる声色を聴かせています。特に注目されるのは、アルバム全体を通じての音楽的な実験性とバラエティに富んだ楽曲構成です。

制作過程で、バンドは30曲以上の楽曲を作成し、その中からアルバムに収録する曲を厳選しました。これにより、「服部」はユニコーンの音楽的な幅と深さを示す作品となり、彼らのキャリアにおいて重要な位置を占めることとなりました。バンドが新たな音楽的な地平を開拓したこのアルバムは、当時の音楽シーンにおいても注目を集め、ユニコーンの独自性と革新性を高く評価される理由の一つとなっています。

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