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東京新聞はなぜ 空気を読まないのかの参考買取価格
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東京新聞の元編集局長である菅沼堅吾氏が、自らの新聞人生を振り返りながら、震災・原発事故以降の新聞・ジャーナリズムのあり方を問う一冊です。本書はまず、第1章「歴史に裁かれる新聞と権力」から始まり、続く第2章「「3・11」世代の記者の使命」、第3章「「戦える国」の権力監視」、第4章「東京新聞流のジャーナリズム」、第5章「「新しい戦前」の中で」といった構成になっています。 著者は、東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故を転機に、新聞としての「権力監視」「本当のことを伝える」という姿勢を強めたと記しています。
具体的には、震災と原発事故という出来事が新聞報道のあり方を激変させたという点が、著者のテーマの中心です。菅沼氏は編集局長として2011年6月から6年間を務め、その経験をもとに、政府や大企業による発表・説明を鵜呑みにしない姿勢、読者に対して真実をできる限り伝えるという報道倫理・任務を改めて問い直しています。 また、震災後に成立した「特定秘密保護法」「安保法制」「共謀罪」など、国家のかたちを変える法制度を新聞がどう捉えるべきか、どのように報じるべきかという点にも光を当てています。
同紙が「空気を読む」という日本的な報道慣習をあえて手放し、ときに世論・政権・権力に「読まれない」ことを選んできた理由が掘り下げられています。著者は「新聞という存在が存在意義を問われる中で、空気を読まない報道こそが読者への誠実さにつながる」と説いています。これは、当該紙が他紙にはない視点・編集方針をとることを自認してきた歴史的背景とも重なります。
また、「新しい戦前」の章では、著者が日本の報道・民主主義・市民社会が直面している危機感を共有しています。言論の自由・報道の使命・ジャーナリズムの成熟といった観点から、読者自身に問いかけるスタイルが採られています。著者は自身の新聞人生と紙面づくりの裏側を語りながら、「新聞だからこそできること」「新聞が今後どうあるべきか」を提示しています。
印象として、本書は単なる回顧録や企業史にとどまらず、現代社会における新聞の意義を真正面から捉えた論考と報道現場からの証言を掛け合わせた内容になっています。新聞というメディアが「読まれる空気」に迎合せず、むしろ「読まれない」ことを選ぶ道を探ったというテーマ設定が特徴です。読者にとっては、報道機関の内側からの視点を得られ、同時に「なぜ新聞を読むのか」「新聞には何が期待できるのか」という問いを立てる機会ともなります。
新聞、要覧等の買取について
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