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篠山紀信によって撮影された歌舞伎俳優、二代目中村七之助の写真集です。二代目中村七之助は1983年に生まれ、十八世中村勘三郎の次男としてこの世に誕生しました。彼は1986年に歌舞伎座での公演「檻」で祭りの子勘吉役で初めて舞台に立ち、その翌年には「門出二人桃太郎」で弟の桃太郎役を演じて二代目中村七之助としての初舞台を踏みました。美しい容姿と風情で知られ、女方としての演技も魅力的であるとされています。彼は歌舞伎の舞台に留まらず、映画やテレビなど、幅広い分野で活躍しています。特に2003年にはハリウッド映画「ラストサムライ」で明治天皇役を演じ、2013年には第20回読売演劇大賞杉村春子賞を受賞しました。

勘三郎の三回忌を記念して発売されたもので、ファン待望の平成中村座の復活に際して、篠山紀信によって撮りためられた秘蔵写真で構成されています。篠山紀信は1940年生まれの著名な写真家で、日本大学藝術学部写真学科在籍中の1961年には広告写真家協会展AP賞を受賞しており、広告制作会社を経て1968年からフリーランスの写真家として活動を始めました。彼は1966年に東京国立近代美術館で開催された「現代写真の10人」展に最年少で参加し、1976年にはヴェネチア・ビエンナーレの日本館代表作家に選ばれるなど、日本国内外で高い評価を受けています。

二代目中村七之助の端正な容姿や美しい風情を捉えた、多くの舞台写真や私生活の一コマが含まれています。彼の多面的な魅力や、歌舞伎俳優としての幅広い役割をこの写真集を通じて体験することができます。舞台上の迫力ある演技だけでなく、普段見ることのできない素顔も垣間見え、彼の芸術性や人間性を深く感じ取ることができます。

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