歴史事典や熟語辞書や人名事典や外来語辞書等が売れる

本書の特徴として、世界中から集めた「かわいい」猫の写真に対して、四字熟語を「ツッコミ」のように添えて紹介している点が挙げられます。たとえば「一笑千金」「大胆不敵」「一心不乱」「無我夢中」といったおなじみの熟語が、猫の表情・仕草と組み合わされている紹介がなされています。

フォーマットについては、判型が182 mm×182 mm程度のソフトカバー仕様で、全112ページ構成とも案内されており、オールカラーで写真を楽しむスタイルになっています。 また、電子書籍版も同時に配信されており、紙版と同価格での提供があることも案内されています。

読者層としては、猫好きの方はもちろん、四字熟語を気軽に楽しみたい方、あるいは写真とことばの融合を楽しみたい方にも適しています。巷では「世界中のにゃんこの多種多様な可愛らしさに癒されながら四字熟語も学べる」という評価があり、写真集的な側面と辞典的な側面の両立が指摘されています。

いわゆる四字熟語辞典のように、熟語の意味・語源・用法をひとつひとつ丁寧に解説する構成ではありません。主目的は「猫の写真を見て、四字熟語を連想／楽しむ」ことであり、楽しみながらことばに触れるスタイルです。ですから、学習主体の辞典というより「楽しみ辞典」としての使い方がしっくりきます。実際、紹介文には「にゃんこを見てほっこりするうちに賢くなれる写真集！」というキャッチコピーが用いられています。

デザイン面では、写真と熟語の組み合わせが見開きあるいはページごとに展開されており、猫の仕草に合わせた四字熟語の「突っ込み方」がユーモアを交えて提示されています。たとえば、眠っている猫には「白河夜船」といった熟語をあてるなど、写真をより味わうための仕掛けが随所に設けられています。

また本作がヒットを受けて、関連グッズ展開も行われており、「にゃんこ四字熟語辞典」シリーズのポストカード、カレンダー、年賀状セットなどが発売されていることも報じられています。

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