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Conclaveの参考買取価格
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バチカンのシスティーナ礼拝堂を舞台に、次期教皇を選出するために集まった118人の枢機卿たちの三日間にわたる密室での選挙を描いた政治スリラーです。物語は、教皇の死後、枢機卿団の長であるジャコポ・ロメリ枢機卿が選挙の進行を監督する責任を担うところから始まります。ロメリは信仰の危機に直面しながらも、教会の未来を左右する選挙を公正に導こうと努めます。
物語には、進歩的な立場を取るイタリアのベルリーニ枢機卿、保守的なカナダのトレンブレイ枢機卿、アフリカ出身のアデイェミ枢機卿、そして伝統主義者のテデスコ枢機卿など、多様な背景と信念を持つ候補者たちが登場します。選挙が進む中で、過去のスキャンダルや秘密が明らかになり、候補者たちの立場が揺らいでいきます。
特に注目すべきは、フィリピン出身でバグダッドの大司教であるベニテス枢機卿の登場です。彼は故教皇によって秘密裏に枢機卿に任命されており、その存在は他の枢機卿たちにとって予想外のものでした。物語の終盤で、ベニテスが教皇に選出されると、彼がインターセックスであるという事実が明らかになります。教会の伝統的な価値観と現代社会の多様性との間の緊張関係を浮き彫りにします。
ハリスは、教皇選挙というテーマを通じて、権力、信仰、道徳、そして人間の弱さといった普遍的な問題を巧みに描き出しています。彼の緻密なリサーチとリアリズムに基づいた描写は、読者に深い洞察を提供します。また、物語の進行とともに明らかになる秘密や陰謀は、読者を引き込み、最後まで緊張感を保ちます。
宗教的な儀式や制度の裏側にある人間の欲望や葛藤を描いた作品であり、現代社会におけるリーダーシップや倫理の問題について考えさせられる内容となっています。ハリスの筆致は、読者に対して単なる物語以上のものを提供し、深い思索を促します。宗教や政治に興味を持つ読者だけでなく、人間ドラマやサスペンスを好む読者にも訴求する内容となっています。
洋書等の買取について
商品にはシリーズ物で販売されるものも多数ございます。セット品には複数点の商品が含まれます。例えば、1巻~3巻のシリーズ物の場合、3点のセット品となります。同じ点数でも1巻~3巻と1巻、2巻、4巻のセットでは扱いが異なります。途中が抜けているものより、すべて揃っているものの方が価値が上がります。しかし、個別巻次第で価値が逆転することもあります。上記例では4巻に高い価値があれば、1巻、2巻、4巻の方が評価が高いです。ただし、その多くは、抜けているより、揃えてから売った方が高く売れます。当店ではセット品について上記のような点を踏まえて査定致します。ぜひ覚えておいて頂けましたら幸いです。