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ブラームス ピアノ小品集の参考買取価格
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作品79、117、118、119を中心に収録し、1970年代のロンドン録音を軸にまとめられた一枚です。収録内容は以下のように構成されており、合計70分を超える心に響く演奏が堪能できます。作品79よりラプソディ2曲、作品117より間奏曲3曲、作品118から6曲、作品119から4曲が選曲されています。
ラドゥ・ルプーはその独特の音響感覚と深い内省性によって、特にブラームスの晩年作品において高い評価を得ています。例えば作品117の第1曲は「controlled power」と評されるように、端正なテンションと静謐さのバランスが絶妙です。またクラシカルな世界では、ルプーの演奏は「内省的な音楽が持つ深淵な精神世界を得難いほどに描き出す」といった賞賛も見られます。
演奏スタイルとしては、ニューヨーカー紙が評した通り「静かな細部まで響かせ、装飾過剰に陥らない、しかし音楽そのものに揺るぎない輝きを与える」アプローチであり、録音を通してもその「魔法のような空間性」が感じられる仕上がりです。
音質面では、ユニバーサルミュージックからのSHMCD仕様によって、透明感と忠実な音色再現が図られており、ピアノの微細なニュアンスまでも鮮明に伝わってきます。ステレオ録音ならではの音場空間の広がりを通じて、ルプー特有の抑制されたダイナミクスと精緻なフレージングが引き立っています。
アルバム全体としては、ブラームスの後期様式のエッセンスを、成熟した表現と静謐な美意識で統一した内容です。ルプーは録音数を厳選し、20年以上に渡りデッカで多数の作品を残しておりますが、本盤に収められたピアノ小品はその代表作のひとつとされ、特にOp.117~119における深層心理的な表現が際立っています。
演奏家としてのルプーは、他の多くの巨匠とも異なり、自己表現よりも楽曲の核心を探求し、演奏ごとに変動する「一期一会」の演奏を信条としておりました。その哲学がこの録音にも反映されており、まさに深い「ブラームス瞑想」の世界へと聴く者を導いています。
総じて、本アルバムは精神性・演奏技術・録音品質の三拍子が揃ったブラームス後期ピアノ小品集として、ルプーの音楽観を最も純粋な形で味わえる一枚です。録音年代が1970年代ながら色褪せない新鮮さと内省的美が交錯する演奏は、現代にも通じる普遍性を帯びています。
クラシックCD、ジャズCD等の買取について
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