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志記 一 遠い夜明けの参考買取価格
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著者 髙田郁による新シリーズの第1巻として刊行される時代小説です。文化元年の如月、清明の日にふたりの女児が同時に生まれます。ひとりは藩医の家系・蔵源家に生まれた美津、もうひとりは刀鍛冶の一族・高越家に生まれた暁です。美津の祖父・教随は秘密裏に腑分けを行い、父・恵明は藩医学校「青雲館」を担う立場にありました。一方の暁は「女忠光」という異名を持つ高越を祖母に、備前刀を手掛ける鍛刀家の一族に育まれます。
物語は、成長した美津が医学の道を、暁が鍛刀の道をそれぞれ志す展開から始まります。美津は情熱的な性格で「焔」に例えられるほどの勢いを持つ反面、暁は冷静沈着で「氷」に喩えられるほどに落ち着いた佇まいを備えています。女が踏み入ることを許されないとされた時代にあって、医学と鍛刀という男女の慣習や常識を打ち破るべき道を選んだふたり。19歳の初夏、運命的な出会いを江戸で果たすに至るまでの前奏が、本書の主な構成です。
舞台設定としては、藩医制度や刀鍛冶の伝統、江戸へ出るという地方から都へ出るという当時ならではのキャリア志向を背景にしています。女性であるがゆえの制約や偏見を描きながらも、それに屈せず信念を胸に進んでいく主人公たちの成長譚として、著者のこれまでの作品にも通じる力強さを感じさせます。レビューでは「女性の医者と女刀鍛冶というダブル主人公が世の慣習を蹴散らしていく姿が期待できる」との声も出ています。
また、本書はシリーズ開幕巻として、まだ交錯を果たす前のふたりの物語が描かれており、「まだ語られない謎」や「これからの展開」への伏線が随所に張られています。こうした構造は、著者が読者を先へ先へと導こうとする意図を強く感じさせるものです。
この作品では時代背景の精緻さと、キャラクターの内面に迫る描写が魅力です。藩医家に生まれた美津の立場、鍛刀家に生まれた暁の立場、それぞれに課せられる「女であること」という重みが描かれています。女医・女刀鍛冶という前例の少ない道を歩むだけに、彼女たちの志・葛藤・友情・出会いが丁寧に紡がれています。
時代小説、歴史小説等の買取について
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