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ケアの倫理──フェミニズムの政治思想の参考買取価格
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ケアの概念を中心に据えたフェミニズムの政治思想を探求する作品です。ケアを政治的な問題として捉え、フェミニズム理論の新たな地平を開拓しています。岡野八代は、早稲田大学大学院政治学研究科で学び、現在は同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授として、政治思想やフェミニズム理論を専門に研究しています。
アメリカの倫理学者キャロル・ギリガンによって提唱された概念に基づいています。ギリガンは、従来の倫理学が男性中心的な正義の観点からのみ道徳を考察してきたことを批判し、ケアを倫理的行為の中心に置くべきだと主張しました。これに対し、岡野八代はケアの倫理をさらに発展させ、フェミニズムの観点から政治思想に応用しています。
書籍では、ケアの倫理を構築する過程でのフェミニストたちの探求、ケアをする者の新しい人間像や社会観の模索、そしてケアに基づくオルタナティヴな政治思想について論じられています。特に注目されるのは、コロナ・パンデミック後の社会を生きる上で、ケアから始める民主主義への呼びかけです。岡野は、パンデミックがもたらした経験を通じて、つながりあうケアの重要性と、ケアに満ちた民主主義への移行を提案しています。
フェミニズム理論におけるケアの倫理の位置づけとも密接に関係しています。ケアの倫理は、従来の義務論や功利主義とは異なる、関係性に基づく倫理理論として位置づけられます。この観点から、フェミニストたちは「良き女性」についての伝統的なステレオタイプを超え、男性もケアの能力を学び、社会におけるケアの価値を高めるべきだと主張しています。
現代社会におけるケアの価値とその政治的意義を再評価し、より公平で包括的な社会の実現に向けた理論的基盤を提供します。フェミニズム理論、政治思想、倫理学に関心のある読者にとって、深い洞察と刺激を与える一冊となります。
学術書、岩波文庫等の買取について
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