歌謡曲CD、民謡ビデオ、民謡DVD、演歌CD類を査定

演歌歌手の 三山ひろし が昭和歌謡の名曲をカバーしつつ自身のオリジナル楽曲も収録した企画アルバム第５弾です。レーベルは 日本クラウン、2014年1月8日発売とされています。

昭和の流行歌として長く親しまれてきた楽曲10曲を三山ひろしがカバーし、さらにオリジナル曲2曲を加えて全12曲構成となっています。たとえば「旅姿三人男」「波止場気質」「東京五輪音頭」「十九の春」「忠治」「長編歌謡浪曲 元禄花の兄弟 赤垣源蔵」などのタイトルが収録曲として挙げられています。

三山ひろしの歌唱スタイルとしては、「温かみと清潔感を併せ持つ声」「ビタミンボイス」と称され、昭和歌謡特有のメロディと詞へのアプローチにおいて、その声質がカバーという形式においても効果的に作用していると言えます。

このアルバムを聴く上でのポイントとして、まず「原曲への敬意と現在の歌唱技術の融合」が挙げられます。昭和歌謡をオリジナルに近づけつつも現代の音質・編曲で再構築されており、新たに親しむリスナーにも受け入れやすくなっています。次に、「オリジナル曲2曲の挿入」によって、ただ懐かしさを追うだけではなく三山ひろし自身の演歌歌手としての歩みも提示されており、企画アルバムとしての単なる「聴き物」ではなく「作品」としての厚みを感じ取れます。最後に、収録曲の多様性です。歌謡曲・音頭・浪曲といったジャンルに跨る構成は、昭和歌謡の奥行きを俯瞰する機会を提供しており、一枚を通して「昭和流行歌」のひとつの時代風景を再構成していると言えます。

このような作品設計から、昭和歌謡が好きなリスナーにとっては原曲との聴き比べを楽しむ題材になり得ますし、三山ひろしの歌唱力・表現力を改めて感じる機会としても価値があります。また、昭和の歌文化を再発見・再確認したいという視点を持つ方にも適した一枚です。以上の点から、このアルバムは単なる懐古ではなく昭和歌謡の「現代的歌唱による再提示」として興味深い作品と言えます。

演歌CD、歌謡曲DVD等の買取について

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