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鉄道の誕生 イギリスから世界への参考買取価格

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[鉄道]鉄道の誕生 イギリスから世界へ

2014年1月に発売です。

[著者や編集者など]

・湯沢 威

参考買取価格は385円です。

2025年10月23日時点の参考買取価格です。

序章から第8章まで構成されており、まず「初期鉄道の萌芽」に始まり、蒸気機関そのものの発明、蒸気機関の発達・産業革命との関係、「蒸気機関車の誕生」「ストックトン・ダーリントン鉄道の成立」「リヴァプール・マンチェスター鉄道による鉄道時代の形成」「鉄道社会の形成と世界への波及」「イギリスから世界へ」と進みます。

本書の特色として、著者が英国鉄道経営史を専門に長年研究してきた立場から、単なる技術史や路線史に留まらず、鉄道が「公共性ある輸送機関」として成立していく過程、そして産業資本・金融資本・行政との関係がどのように構築されたかという経営史的な視座を備えている点が挙げられます。

具体的には、蒸気機関発明以前の鉱山軌道や馬車鉄道の移行、技術革新・資本投入・制度整備といったプロセスが、英国における鉄道草創期の産業革命の文脈の中で描かれています。 そのうえで、英国から他国への鉄道技術・資本・制度の移転を通じて「鉄道が世界的に近代化を促進したインフラであった」ことが浮き彫りにされています。

読者にとって魅力的なのは、ただ「いつ線路が敷かれたか」という年表的な知識ではなく、なぜ鉄道が成立し、どのように社会構造・産業構造を変革したかという問いが中心になっている点です。例えば、輸送効率が上がったことによって市場の範囲が広がり、工場立地が変わり、地域間格差や都市化が進んだというような、鉄道を媒介にした社会変化の描写が随所にあります。さらに、鉄道技術を巡る企業間競争や事業モデルの転換、「公共鉄道」としての制度的な枠組みも経営史の観点から俯瞰されています。

鉄道趣味・鉄道史の観点だけでは捉えきれない、「鉄道が近代国家・経済体制を形成するうえでどのように機能したか」という広い視野を与えてくれるため、鉄道そのものへの関心からさらに一歩踏み込んで社会史・経営史にまで興味を広げたい方にとって好適な書籍だと言えます。鉄道という交通手段の誕生が、単なる技術革新やインフラ整備にとどまらず、企業・制度・国家を変えたという視点が新鮮に響きます。

鉄道DVD、電車専門書等の買取について

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