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クリーチャー 絵 スケッチ そしてエッセイの参考買取価格
◎参考買取価格は新品同様の状態を前提としています。
◎買取時は、状態や需要、在庫数等を再考慮して査定します。
◎参考買取価格は常に変動しているため、目安とお考え下さい。

2024年12月に発売です。
[著者や編集者など]
・ショーン・タン
・岸本佐知子
参考買取価格は1,790円です。
※2025年11月6日時点の参考買取価格です。
オーストラリア生まれのアーティストであるショーン・タンが25年以上にわたって創作してきた「生きもの=クリーチャー」をテーマに、未発表を含むドローイングや絵画を厳選して収録した大判画集です。邦訳は岸本佐知子氏が担当し、翻訳という枠を超えて作品世界の言語化に挑んでいます。
本書の特色としてまず挙げられるのは、構成が「絵・スケッチ・エッセイ」という3つの柱によって組まれている点です。第1章「迷子たち」、第2章「仲間」、第3章「神話とメタファー」、第4章「鳥」といった章立てがあり、それぞれクリーチャー=生きものたちをめぐるテーマを掘り下げています。 画集として作品を鑑賞できるだけでなく、タン自身によるエッセイや細部にわたる作品解説を通じて、創作の源泉や構想の変遷に触れることができる点が大きな魅力です。
判型は縦約31 cmの大判仕様で、ページ数は224ページです。 図版数は194点という情報もあり、豊富なビジュアル体験が提供されることが期待できます。 タンのこれまでの代表作と並行して、この画集では「生きもの」というモチーフがどのように彼の思考を貫いてきたか、その軌跡を俯瞰できます。
作品世界について言えば、タンのクリーチャーたちは単なる怪物や幻想的なキャラクターにとどまらず、「転移」「疎外」「共生」「変化」といったテーマを体現しています。幼少期に描いた「生きもの=クリーチャー」がその後、絵本・グラフィックノベル・映画といった複数のメディアで展開されてきた背景がこの画集に集約されています。 そのため、作品を眺めるだけでなく、なぜこのかたち・色・姿になったのか、タン自身の内的な語りを伴った解説を読むことで、鑑賞体験が深まります。
翻訳を担当した岸本佐知子氏についても触れておくと、翻訳家としてのキャリアのみならず、児童文学・絵本・翻訳エッセイの分野で評価を受けており、本書においてタンの作品世界を日本語読者に届ける橋渡し役を担っています。鈍重な翻訳にならず、視覚・言語両面での流動性を理解した仕上がりが期待できます。
なお、画集としての仕様だけでなく、制作背景・展覧会歴・作品解説・略歴などの付録的な情報も含まれており、作品を通じてタンの創作過程を知りたい方にとって価値ある一冊です。 見開きで大きく展開されたドローイングや、スケッチ段階からの変遷がわかる展示スタイルのビジュアルなど、鑑賞性と読み応えが両立されています。
図録、画集等の買取について
インターネットは広く普及し、総務省の調べでは80%近い普及率でした。電気や水道同様に、もはやあって当たり前といっても良いかもしれません。単語を調べたり、地図を見たり、皆さん一度はご経験があるかと思います。逆に、ネットの登場にて廃れつつあるものもあります。例えば、純粋な地図や辞書がそれにあたります。全てがそうではありませんが、ニーズは以前より下がっています。使い手がネットに移ってしまった製品は、買取時でも価値が下がります。ただし、調べるだけでなく、楽しめる付加価値のある地図や辞書は別です。一つ覚えておいて頂けましたら幸いです。




